阪神がリーグ優勝したら、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルシリーズになります。
優勝が決まってから調べ始めると、チケットやホテルの準備が間に合わないことがあります。
日程はすでに公式に発表されているので優勝するかどうかとは関係なく今のうちに把握しておくことができます。
もし阪神がリーグ優勝すればCSファイナルステージは2026年10月14日(水)から甲子園で始まります。NPB公式サイトで確認できる正式な日程です。
そしてもうひとつ。2026年からCSのルールが変わりました。去年までの感覚のままだと計算が合わなくなるので、この記事の中で詳しくお伝えします。
それから、我が家が4年かけてようやく分かったことも書きます。CSは、チケットが取れても終わりではありません。そこからさらに関門があって、我が家は3回続けてそこで止まっています。その話が、この記事のいちばん伝えたいところです。
2026年 CSファイナルステージの日程(1位=リーグ優勝チーム)
リーグ優勝すればファーストステージは免除され1勝のアドバンテージを持って甲子園でファイナルステージに臨みます。2025年の実績によりますので、公式情報を必ず確認してください。
| 日程 | 試合 | 開始時刻 |
|---|---|---|
| 10/14(水) | 第1戦 | 18:00 |
| 10/15(木) | 第2戦 | 18:00 |
| 10/16(金) | 第3戦 | 18:00 |
| 10/17(土) | 第4戦 | 14:00 |
| 10/18(日) | 第5戦 | 14:00 |
| 10/19(月) | 第6戦 | 18:00 |
| 10/20(火) | 第7戦 (6試合制なら予備日) |
18:00 |
| 10/21(水) | 予備日 | – |
土日は14時開始:平日は18時開始ですが、土日だけ14時開始・12時開門です(2025年の実例より)。曜日によって当日の動き方がまったく変わるので、チケットを取る前に確認しておくと安心です。
表の下2行に注目してください。10月20日(火)は、年によって意味が変わる日です。NPB公式の日程表には「ファイナルステージが6試合制の場合は、10月20日(火)は予備日となります」と注記されています。裏を返すと7試合制になった年は、10月20日が第7戦で埋まり、予備日は10月21日の1日だけになるということです。ここは後の章で詳しくお伝えします。
「アドバンテージ1勝」は、対戦成績にあらかじめ1勝が加算された状態で始まる、という意味です。ファイナルステージは「アドバンテージを含めて先に4勝した方が勝ち」。つまり阪神は実際に3勝すればよく、相手は4勝が必要です。1位のチームが勝ち抜けやすい設計になっている分、試合数が予定より早く終わることが珍しくありません。この点は、後ほど我が家の4年間の記録で詳しくお伝えします。
出典:NPB.jp 2026年度セントラル・リーグ クライマックスシリーズ日程。開始時刻は2025年の実績を参考にしています。
もし1位でなかったら|ファーストステージの日程
2位・3位のチームは、先にファーストステージを戦います。2位のチームが本拠地開催となるため、阪神が2位ならここも甲子園です。
| 日程 | 試合 |
|---|---|
| 10/10(土) | 第1戦 |
| 10/11(日) | 第2戦 |
| 10/12(月) | 第3戦 |
| 10/13(火) | 予備日 |
ファーストステージは3試合制で、先に2勝したチームがファイナルステージに進みます。2024年、我が家はまさにこのファーストステージ(甲子園)で第2戦を現地観戦しました。この年の記録も後述します。
そして2026年のファーストステージには、見逃せない特徴があります。10月10日(土)・11日(日)・12日(月・スポーツの日)の3連休に、3試合すべてが収まっているのです。
土日祝が休みのご家庭なら、ファーストステージは全試合が候補になります。平日に休みを取る必要がありません。遠方から泊まりで行くにも、これ以上ない日程です。

優勝もしくは2位までだと甲子園開催だね
チケットの取り方|勝負は2週間で終わります
ここでいちばん誤解されやすいことを先に書きます。CSのチケットは、出場が確定する前から受付が始まります。しかも、その期間がとにかく短い。2025年に阪神がファイナルステージを戦ったときの実際の日程を並べるとこうなります。
| 段階 | 2025年の実際 |
|---|---|
| 先行抽選のエントリー (年間予約席・ファンクラブ会員) |
9/24(水)12:00〜9/27(土)23:00 |
| 当落の確認と引取 | 10/4(土)15:00〜10/7(火)23:00 |
| 一般発売(インターネット) | 10/8(水)12:00〜 |
| ビジター応援席 | 10/14(火)12:00〜 |
そして第1戦が10月15日(水)。一般発売から1週間後には、もう試合が始まっています。エントリー開始から試合当日まで、全部で3週間ありません。
当選した後に必ず入金しましょう。忘れるとキャンセルになってしまいます。
チケットの当落が分かってからホテルを探しても、甲子園周辺はもう埋まっています。だから優勝が決まってから動き始めるのでは、間に合いません。特に土日に観戦する方は早めの行動が大切です。
ファンクラブ会員の先行抽選は「先着順」ではありません
ここは安心していいところです。エントリー期間内であれば、いつ申し込んでも当選確率は変わりません。受付開始の12時にパソコンの前で構えている必要はありません。
ただし油断できないのが、そのあとです。当選しても引取期間内に手続きをしないと、その席は無効になって一般発売に回されます。2025年なら10月7日(火)の23時が締切でした。せっかく当たったのに気づかず勝手にキャンセルというのがいちばんもったいない失敗です。
ファンクラブに入ればCSへ行けるわけではありません
「CSのチケットが欲しいからファンクラブに入る」という方は多いと思います。我が家もそうでした。でも、ここは冷静に見ておいたほうがいい部分です。
阪神の会員募集の案内には、CSの先行抽選について「出場が決定した場合」という条件がはっきり書かれています。当たり前のようですが、これは裏を返すと、いくつもの関門があるということです。
下の2つを書いているサイトを、私はほとんど見たことがありません。でも我が家にとっては、この2つがいちばん高い壁でした。
2025年、我が家は先行抽選に当選しています。3つ目までの関門はすべて通過しました。それでも甲子園には行けませんでした。試合そのものが行われなかったからです。詳しくは後の章でお話しします。

当選メールを見たときは家族で喜んだんですけどね。そこがゴールじゃなかったんです。
いくらかかるのか|2025年ファイナルステージの価格
2025年に甲子園で行われたファイナルステージの席種と価格です。予算を立てるときの目安にしてください。
| 席種 | 価格 |
|---|---|
| TOSHIBAプレミアムシート グリーンプレミアムシート |
18,000円 |
| グリーンシート下段 | 11,500円 |
| SMBCシート(1塁・3塁) | 10,500円 |
| グリーンシート上段 | 8,300円 |
| アイビーシート/ブリーズシート | 5,800円 |
| 1塁・3塁アルプス席 | 3,600円 |
| ライト・レフト外野席 | 2,600円 |
我が家が当選したのは、いちばん下のライトスタンド。1人2,600円でした。正直に言うと「思ったより高い」というのが最初の感想です。
公式戦と比べてみると、その感覚の理由が分かります。甲子園のライト外野席は、公式戦なら時期によって一般1,700〜2,500円、ファンクラブ料金なら1,500〜2,300円。
つまりCSは、公式戦のいちばん高い時期のファンクラブ料金よりさらに300円高いという位置づけです。
なお、この価格は2025年のものです。入場券の料金は年ごとに改定されるので、実際に買うときは必ず最新の発表を確認してください。
一般販売の時に必要な登録
Tigers iDの事前登録を忘れずに:ファンクラブ非会員でも一般発売(甲チケ)は購入できますが、無料会員「Tigers iD」への事前登録が必要です。発売当日はアクセスが集中するので、登録は前もって済ませておくことを公式サイトも呼びかけています。
第4戦から先の試合は、行われないことがあります

CSは「先に4勝したほうが勝ち」の勝ち抜き戦です。ということは、決着がついた時点で、予定されていた残りの試合は行われません。雨で中止になるのとは違います。翌日にまわるのでもありません。その試合は、最初からなかったことになります。
この記事では、これを「試合が消える」と呼びます。チケットを持っていても、その日、甲子園では何も行われません。
そして消えるのは、いつも後ろの試合からです。第1戦から順に行われるので、先に決着がつけば、余った第4戦・第5戦・第6戦がまとめて消えます。逆に第1戦から第3戦までは、どんな勝ち方・負け方をしても必ず行われます。
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。我が家は地方から車で通う3〜4人家族で、甲子園にしか行かない・土日祝しか行けないという制約があります。しかも片道2時間半〜3時間の遠征なので翌日に疲れを残せません。結局、実際に動けるのはほぼ土曜日だけです。2022年から2025年まで、甲子園でCSが行われるたびに毎回挑戦してきました。結果は次の通りです。
| 年 | 阪神順位 | 甲子園での開催 | 我が家の挑戦 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 3位 | なし(横浜・東京開催) | 参戦せず | – |
| 2023年 | 1位 | FL(実質3連勝で決着) | 第4戦チケット確保 | 試合消滅 |
| 2024年 | 2位 | FS(2連敗で決着) | 第2戦を現地観戦 | – |
| 2025年 | 1位 | FL(実質3連勝で決着) | 第4戦抽選当選 | 試合消滅 |
甲子園でCSが開催された3年のうち、第4戦以降の試合が実際に行われたことは一度もありません。2023年・2025年は勝ちすぎて第4戦が消え、2024年は負けて第3戦が消えました。理由はバラバラですが、「第4戦から先を押さえても、行われるとは限らない」という結論は3年とも同じでした。

勝っても負けても、第4戦から先には縁がないんです。もう笑うしかありません。
4年間のうち甲子園開催は3回そこで何が起きたか?
2023年|勝ちすぎて第4戦が消滅
阪神が38年ぶりの日本一に輝いたシーズンです。一般販売で第4戦のチケットを確保し、宿泊も5人分を押さえていました。ところが広島相手に3連勝。アドバンテージと合わせて4勝0敗となり、第4戦は開催されなくなりました。
2024年|第2戦は現地観戦、第3戦は消滅
阪神は2位でファーストステージに回り甲子園で開催。10月13日(日)14時開始の第2戦を日帰りで現地観戦できました。翌日10月14日がスポーツの日(祝日)だったので、日曜でも安心して動けた年です。ただしDeNAに0勝2敗で連敗しこのシーズンは終了しました。
2025年|またも実質3連勝で第4戦が消滅
ファンクラブ先行抽選で第4戦(10/18・土)のチケットに当選しました。しかし2023年と同じく、DeNA相手に実質3連勝。試合は10/15〜17の3試合で決着し、第4戦は行われませんでした。同じ年の日本シリーズ(対ソフトバンク)のファンクラブ先行抽選にも申し込みましたが、こちらは落選。2025年は、CS・日本シリーズともに現地観戦がかないませんでした。
宿泊を考えている方へ:CSのたびに「一番泊まりたいホテル」を狙ってきましたが、こちらも毎回埋まっていて一度も予約できていません。
なぜ我が家は毎年、土曜日に賭けることになるのか
2026年土曜日しか行けない家庭は、必ず第4戦を狙うことになります
「じゃあ前半の試合を取ればいいのでは」と思われたかもしれません。ところが我が家のような家庭には、それができない事情がありました。今回調べていて、4年間の不運の理由がやっと分かりました。
ファイナルステージは水曜日に開幕します。だから試合と曜日の並びは、こう決まってしまうのです。
| 試合 | 曜日 | 土日祝休みなら |
|---|---|---|
| 第1戦 | 水 | 行けない |
| 第2戦 | 木 | 行けない |
| 第3戦 | 金 | 行けない |
| 第4戦 | 土 | 行ける |
| 第5戦 | 日 | 行ける |
| 第6戦 | 月 | 行けない |
| 第7戦 | 火 | 行けない |
つまり平日に休めない家庭にとって、選べるのは第4戦(土)と第5戦(日)の2つだけ。さらに我が家は片道3時間の遠征で翌日に疲れを残せないので、現実的に動けるのは土曜日だけです。
言い換えると、こういうことになります。阪神が優勝したとき、我が家が行ける試合は土曜日のたった1日だけ。その1日に、すべてを託すことになります。そしてその1日は、消える可能性が生まれる最初の試合でもある。だから行けない確率のほうが高いのです。
これは2026年だけの偶然ではありません。過去の日程を並べると、はっきりします。
| 年 | 第1戦 | 第4戦 |
|---|---|---|
| 2023年 | 10/18(水) | 10/21(土) |
| 2025年 | 10/15(水) | 10/18(土) |
| 2026年 | 10/14(水) | 10/17(土) |
ファイナルステージが水曜に開幕するかぎり、第4戦は必ず土曜日になります。第1〜3戦は勝敗では消えないのに、第4戦から急に不確実になる。我が家が3年続けて同じ目に遭ったのは、行ける日と、消えはじめる日が、毎年ぴたりと同じ日だったからです。

託せる日が1日しかないんです。しかもその1日が、いちばん消えやすい日。
同じ制約をお持ちの方へ。もし第5戦(日)も候補にできるなら、そちらのほうが「行われる可能性」だけで言えば低くなります。第5戦は第4戦より後ろなので、消えるパターンのほうが多いからです。悩ましいところですが、「土曜の第4戦を押さえたうえで、消える前提の予算を組む」が現実的な落としどころだと思っています。
2026年からルールが変わりました(さらに早く終わる可能性あり)
ここは今年から新しくなった部分なので、去年までの感覚のままだと間違えます。NPBが2026年からファイナルステージの制度を変更しました。次のどちらかに当てはまる場合、アドバンテージが増えます。
- 1位球団とファーストステージ勝者のゲーム差が10ゲーム以上の場合
- ファーストステージ勝者の勝率が5割未満の場合
| 通常 | 上の条件に該当 | |
|---|---|---|
| アドバンテージ | 1勝 | 2勝 |
| 試合数 | 最大6試合 | 最大7試合 |
| 勝ち抜け | 先に4勝 | 先に5勝 |
| 阪神に必要な実戦の勝利 | 3勝 | 3勝 |
| 予備日 | 2日(10/20・21) | 1日(10/21のみ) |
見ていただきたいのは下の2行です。まず阪神が実際に勝たなければいけない試合数は、どちらでも3勝のまま。にもかかわらず、予定される試合は最大7試合に増えます。つまり「消えるかもしれない試合」がひとつ増えるということです。
そしてもうひとつ、あまり語られていない副作用があります。7試合制になると、予備日が2日から1日に減ります。10月20日(火)がもともと予備日だった枠なのに、そこが第7戦で埋まってしまうからです。試合が1つ増えた分、雨の逃げ場が1日削られた、ということになります。この意味は、次の章で詳しくお伝えします。
どちらの方式になるかは、レギュラーシーズンが終わって相手が決まるまで確定しません。チケットを取る時点では、後ろの試合ほど不確実だと考えておくのが安全です。
出典:NPB.jp 2026年 セ・パ クライマックスシリーズについてのお知らせ
チケットが取れても、まだ半分|雨で1日ずれると行けなくなります
ここまで「試合が消える」という話をしてきました。でも実は、我が家が毎年うっかり忘れてしまうリスクが、もうひとつあります。雨です。
CSには「消える」と「ずれる」という、性質のまったく違う2つのリスクがあります。この2つを分けて考えられるようになると、チケットの選び方が変わります。
| 消える | ずれる | |
|---|---|---|
| 原因 | 勝敗が先に決まる | 雨天中止 |
| 試合そのもの | 行われない | 翌日以降に行われる |
| チケット | 払い戻しあり | 払い戻しなし (繰り下げて有効) |
| 土日しか行けない家庭 | 行けない | 行けない |
結果はどちらも「行けない」で同じです。違うのはお金の戻り方だけ。そして厄介なことに、傷が大きいのは「ずれる」ほうです。試合は行われるのでチケットは有効なまま。行けないのに、お金も戻りません。
自分の日が晴れていても、ずれることがあります
ここがいちばん見落としやすいところです。私もずっと「自分が行く日の天気だけ気にしていればいい」と思っていました。違いました。
雨で1試合流れると、その日以降の試合がすべて1日ずつ後ろにずれます。たとえば金曜の第3戦が流れると、第3戦が土曜に、第4戦は日曜に動きます。
つまり土曜の第4戦を持っている人は、金曜が雨だっただけで行けなくなるということです。土曜日が快晴でも関係ありません。自分より前の試合の天気に、まるごと巻き込まれます。
しかも、ここには意地悪な続きがあります。チケットは「日付」ではなく「試合」についてきます。金曜が流れて第3戦が土曜に動いた場合、土曜日の甲子園ではちゃんと試合が行われています。でも、それは第3戦。第4戦のチケットを持っている我が家は、目の前で試合が行われているのに入れません。

土曜に甲子園で試合はある。でも私のチケットでは入れない。これ、毎年忘れるんです。
第1戦だけが「日付まで決まっている試合」です
この仕組みを逆から見ると、ひとつの結論が出てきます。
第1戦だけは、他人の雨に巻き込まれません。前に試合がないので、ずれる原因になるのは自分の日の天気だけです。
第2戦以降は違います。第2戦は第1戦の雨に巻き込まれ、第3戦は第1戦と第2戦の雨に巻き込まれる。後ろの試合ほど、背負っている雨の日数が増えていくのです。表にすると、こうなります。
| 試合 | 日程 | 勝敗で消えるか | 日付がずれる原因になる日 |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10/14(水) | 消えない | 自分の日だけ(1日) |
| 第2戦 | 10/15(木) | 消えない | 10/14〜15(2日) |
| 第3戦 | 10/16(金) | 消えない | 10/14〜16(3日) |
| 第4戦 | 10/17(土) | 消える | 10/14〜17(4日) |
| 第5戦 | 10/18(日) | 消える | 10/14〜18(5日) |
| 第6戦 | 10/19(月) | 消える | 10/14〜19(6日) |
この表が、我が家の4年間をいちばんよく説明してくれました。第1戦は、CSの中で唯一「消えない・ずれにくい」試合です。予定どおりその日に行われる可能性が、いちばん高い。
だから第1戦は、チケットの申し込みも集中します。確実性が高いと分かっている人が狙うので、当然そうなります。
ところが第1戦は水曜日18時開始。土日祝しか休めない家庭には、いちばん確実な試合が最初から選べません。
確実性の高さと、行ける曜日が、きれいに逆を向いています。確実な試合ほど行けず、行ける試合ほど不確実。4年間かけて、ようやくこの構造が見えました。運が悪かったのではなく、そういう仕組みだったのです。

いちばん確実な日が、いちばん行けない日。仕組みが分かったら、少しだけ気が楽になりました。
予備日は無限ではありません
「ずれても予備日があるから大丈夫」と思いたくなりますが、そこも余裕はありません。ファーストステージの予備日は1日、ファイナルステージは2日だけです。CSの後ろには日本シリーズが控えているので、日程を伸ばせないのです。
そして先ほどお伝えしたとおり、7試合制になった年は、この2日が1日に減ります。
では、予備日まで使い切っても試合を消化できなかったらどうなるのか。NPBの規定にはっきり書かれています。中止などで所定の試合を消化できず、どちらも規定の勝利数に到達しない場合は、勝利数が多い球団が勝者となります。アドバンテージも勝利数に含まれます。
つまり雨は、試合が消えるもうひとつのルートでもあります。1勝のアドバンテージを持つ阪神は、雨で日程が詰まったとき有利な側に立ちます。ファンとしては嬉しい話ですが、第4戦から先のチケットを持っている身としては複雑です。
順延の場合、チケットは繰り下げて有効になるだけで、払い戻しはありません。阪神公式にも「当該入場券においても繰り下げて有効となりますので、これに伴う払戻しはございません」と明記されています。
ホテルの予約は要注意
宿泊も同じです。ホテルは「その日」で予約しているので、順延したら泊まる日が変わります。直前に翌日分を取り直そうとしても、この時期の甲子園周辺はまず空いていません。
順延に備えるなら、見るべきは自分が行く日の天気予報だけでなく、その週の頭からの天気です。
1週間分の天気をチェックして、ホテルの予約を変更していきます。
試合が消えたあと、お金はどうなるのか(ローソン)
「消えるかもしれない」と言われても、実際にいくら損するのかが分からないと、準備のしようがありません。ここは3回経験した我が家がいちばん具体的にお話しできるところです。
チケット代は、拍子抜けするほどあっさり戻ります
最初に不安だったのがここでした。結論から言うと、ローソンの店内にある端末「Loppi」で手続きするだけで、あっさり戻ってきます。チケットを持って行って操作するだけ。窓口で事情を説明したり、書類を書いたりする必要はありませんでした。
ここで一点だけ注意です。Loppiが置いてあるのはローソンとミニストップだけで、セブンイレブンやファミリーマートにはありません。ローソンチケットで買った場合は、ローソンに行ってください。
2025年の実際の告知では、こうなっていました。
| 項目 | 2025年の実際 |
|---|---|
| 対象 | 第4戦・第5戦・第6戦のチケット |
| 受付期間 | 10/18(土)10:00〜10/31(金)23:59 |
| クレジット決済 | 手続き不要・自動で払戻し |
| それ以外 | 購入または引取りをした店舗 /甲子園の入場券発売窓口 |
| 必要なもの | チケット本券(または引換券) |
気をつけたいのは期限です。受付は約2週間しかありません。試合が消えた時点では「まだ日本シリーズがあるかも」と気持ちが別のところにいっているので、うっかり忘れると戻らなくなります。試合が消えた日に、その場でスマホのカレンダーに入れてしまうのが確実です。
手数料についても書いておきます。ファンクラブ経由で買ったときは、そもそも手数料がかかりません。一般発売で買ったときは手数料がかかりますが、その手数料も一緒に返ってきました。「手数料だけ取られて終わり」ということはありませんでした。
交通費は、そもそも発生しません
当たり前のようですが、意外と見落とします。試合が消えれば行かないので、高速代もガソリン代も駐車場代も球場グルメ代も、まるごとゼロです。我が家の日帰り遠征だと、ここだけで2万〜5万円が動きます。実際の内訳は地方から車で甲子園へ日帰り遠征の費用記事にすべて公開しています。
つまり「消えた瞬間に大金が消し飛ぶ」わけではありません。本当に気をつけるべき出費は、実はひとつだけです。
ただひとつの弱点がホテル
2023年、我が家は第4戦に向けて5人分・約10万円の宿泊を押さえていました。試合が消えて、当然キャンセルです。
このときのキャンセル料は0円でした。ただしこれは、よく利用しているホテルだったので事情を汲んで無料にしてくださったからです。規定どおりなら発生していた金額で、誰でもこうなるわけではありません。そこは正直に書いておきます。
だからこそ、第4戦から先を狙って宿を取るときは予約する前にキャンセル無料の期限を確認しておきましょう。これだけで、消えたときの傷はほぼゼロにできます。CSの決着は前日や当日に決まるので、「3日前まで無料」だと間に合わないこともあります。
そして雨の順延も、ここに効いてきます。試合が1日ずれたとき、ホテルだけ前の日で押さえたまま残るからです。消えたときはキャンセルすれば済みますが、ずれたときは「泊まる日を1日移せるか」という別の問題になります。
戻ってくるもの:チケット代/チケットの手数料(期限内に手続きすれば全額)
そもそも払わずに済むもの:高速代・ガソリン代・駐車場代・球場グルメ・グッズ代
戻ってこない可能性があるもの:ホテルのキャンセル料/雨で順延したときのチケット代(払い戻しなし)

お金の面では、実はそんなに痛くありません。痛いのは気持ちのほうです。
10月の甲子園は「寒い」と思って行くと失敗します
CSは10月中旬。「10月の野球観戦」と聞くと厚着を用意したくなりますが、我が家の実感はまったく逆でした。

2024年10月13日、ファーストステージ第2戦(14時開始)を甲子園で観てきました。私が着ていたのは、タンクトップにユニフォームを羽織っただけです。それで暑かったくらいでした。
気象庁の記録を調べたら、体感どおりの数字が出てきました。
| 時刻 | 神戸の気温 |
|---|---|
| 12時 | 27.6℃(この日の最高) |
| 14時(試合開始) | 27.3℃ |
| 17時 | 25.7℃ |
| 20時 | 24.0℃ |
10月なのに、夜8時でも24℃です。カイロは絶対にいりません。持っていっても荷物になるだけでした。
それでも羽織ものだけは持っていってください
ここが一番お伝えしたいところです。気温は高いのに、日陰に入ったとたん肌寒くなります。
理由はたぶん、汗をかいているからです。日なたで暑い暑いと言いながら応援していて、席が日陰に入った瞬間に体が冷える。気温の数字ではなく、汗と風の問題なんだと思います。
14時開始の試合は、だいたい17時半ごろに終わります。第4戦が行われる2026年10月17日の神戸の日の入りは17時23分。つまり試合の終盤で日が落ちて、帰り道はもう夜ということです。薄手の羽織ものが1枚あるだけで、帰りの安心感がまるで違います。
それと、10月中旬は雨も降る時期です。神戸の10月の降水量は平年で118.0mm(気象庁・1991〜2020年平均)。順延の話をしたばかりですが、試合が行われる日でも、途中まで降っていて中断するということはあります。かさばらないレインコートを1枚、荷物の底に入れておくと安心です。傘は基本的に使えません。
持ち物:ひざ掛けはタオルで代用可
つまり「厚い1枚」ではなく「脱げる重ね着」が正解です。持ち物全般については甲子園観戦の持ち物リスト完全版もあわせてどうぞ。
ただし、年によって当たり外れがあります
正直に書いておくと、2024年10月13日は平年よりかなり暑い日でした。神戸の10月の平年値は、日最高気温の平均が23.2℃、日最低気温の平均が16.7℃です(気象庁・1991〜2020年)。あの日の27℃超えは、かなり上振れした数字でした。
平年並みの年なら、もう少し涼しく感じるはずです。だからこそ「重ね着で調整できる格好」が安全という結論になります。
それから、我が家がまだ経験していないことも書いておきます。10月のナイター(18時開始)で甲子園に行けたことは、まだ一度もありません。狙った試合が毎回消えているからです。18時開始だと最初から最後まで日が落ちた状態なので、日中の試合よりは冷えるはずですが、そこは体験していないので断言はしません。行けた年に、あらためて書き足します。
出典:気温は気象庁 神戸 2024年10月13日の時別値および神戸の平年値、日の入り時刻は国立天文台暦計算室より。
今のうちにやっておきたいこと
- ファンクラブ先行抽選のエントリー期間を、今のうちにカレンダーに仮置きしておきましょう(過去の実績では試合の3週間ほど前)。当日に慌てて探す必要がなくなります。
- ファンクラブに入っていない方はTigers iDに今のうちに登録しておきましょう(無料)。優勝してから登録しようとすると、アクセス集中で手間取ることがあります。
- 予算は公式戦より高めに見積もっておきましょう。外野席でも1人2,600円かかった年があり、公式戦のファンクラブ料金より300円ほど高めです。
- 10月の祝日を先に確認しておきましょう。2026年はスポーツの日が10月12日(月)。ファーストステージの3試合はこの3連休に収まりますが、ファイナルステージの第6戦(10/19・月)はただの平日です。
- 平日に行けないなら、狙えるのは第4戦(土)と第5戦(日)だけと最初から割り切りましょう。ファイナルステージは水曜開幕なので、この2日以外は平日になります。
- 第4戦から先を狙うなら、消える前提で予算を組みましょう。宿泊・交通費を先払いするタイプの予約を避けておくと、消えたときの被害を最小限にできます。
- キャンセル無料の期限を確認しておきましょう。CSの決着は前日や当日に決まるうえ、雨で1日ずれることもあるので、前日まで無料のプランがベストです。
- 天気予報は「自分が行く日」だけでなく、開幕日からその日までを通しで見ておきましょう。前の試合が流れると、自分の試合も1日ずれます。ここは私が毎年忘れているところです。
- いちばん確実なのは第1戦(水)。消えることがなく、他の日の雨にも巻き込まれません。平日に休みが取れる方は、ここが本命になります。その分、申し込みも集中します。
よくある質問
その日以降の試合が、すべて1日ずつ後ろにずれます。日程表の一番下にある「予備日」が、このときのためにあります。チケットは払い戻しにはならず、そのまま繰り下げて有効になります。一方、我が家が経験したような「勝敗が決まって試合自体が不要になる」場合は、公式に払い戻し対象と明記されています。
いいえ、そこが落とし穴です。前の試合が雨で流れると、自分の試合も1日ずれます。たとえば金曜の第3戦が中止になると、土曜の第4戦は日曜に動きます。土曜日が快晴でも行けません。しかもその土曜日、甲子園では第3戦が行われています。第4戦のチケットでは入場できないので、試合をやっているのに入れないという状態になります。
NPBの規定では、中止などで所定の試合を消化できず、どちらの球団も規定の勝利数に到達しない場合は、勝利数が多い球団が勝者になります。1位球団のアドバンテージも勝利数に含まれます。予備日はファーストステージで1日、ファイナルステージで2日しかなく、7試合制になった年はファイナルステージの予備日が1日に減ります。
2025年は、試合が消えた翌日の10時から約2週間でした。この期間を過ぎると戻らなくなります。クレジットカードで購入していた場合は手続き不要で自動的に払い戻されますが、それ以外は自分でローソンの端末か球場窓口へ行く必要があります。
いいえ、一般発売(甲チケなど)で購入できます。ただし無料会員「Tigers iD」への事前登録が必要です。ファンクラブ会員のような先行抽選のチャンスはありませんが、購入自体は可能です。
CSファイナルステージを制すると、日本シリーズに進みます。日本シリーズもファンクラブ先行抽選と一般発売の2段階です。我が家は2025年、この抽選に申し込みましたが落選しました。
まとめ
4年間、勝っても負けても第4戦から先には縁がありませんでした。今回あらためて日程を並べてみて、それが運の問題ではなく仕組みの問題だったと分かったのは、正直ちょっとした収穫でした。確実な試合ほど行けない曜日にある。行ける試合ほど、消えるかずれるかで揺れている。それでも、また挑戦したいと思っています。優勝してくれることが一番の願いですが、そのときに慌てないよう、日程とチケットの取り方だけは先に頭に入れておこうと思います。今シーズンも一緒に虎を応援しましょう!🐯
日程・ルール・チケット情報は2026年9月7日時点の公式発表・過去実績にもとづいています。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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